人工透析はつらい治療と思っていませんか?
多くの方が透析治療について誤解されていることがあります。
「透析しているからで具合が悪い」といった、透析治療自体が非常に苦しいものであるという認識です。
透析に対する誤解
– 「透析で延命しても長く生きられない」
– 「透析の度にふらふらで苦しそう」
– 「透析しても、ちっとも具合が良くならない」
– 「透析になってから食欲がでなくてどんどん衰えていく」
– 「透析になってから体がかゆくて仕方ない」
このような話をよく聞くと思います。
元々は「腎不全だから体調が優れない」だったはずなのに、
「無理な除水や短時間の透析をしているから急激な変化で無理がたたって体がツラい」思いを繰り返しているうちに、
いつの間にか「透析しているせいで体がつらい」とすり替えてしまうのです。
いったんこう思ってしまうと、透析治療自体を苦痛に感じて気分が落ち込んでしまうようになります。
『透析時間の誤解』
ほとんどの方はこういった悩みがある場合、『1時間だけ透析時間を延ばすだけでも症状が改善します』
7-8時間の透析なら透析治療に必須の食事制限すらほとんど解消されてきます。
ですが、時間的拘束以外にノーリスクで症状改善できる・元気になれる手段があるのに、
ほとんどの方が透析時間を延ばすという選択肢すら知らない。
長くなれば楽になるという常識を知らない。
むしろ『今の3-4時間の透析でもツラいのにもっとツラい時間が長くなるなんて絶対に無理』という風に考えてしまうようです。
↑この考え自体が大きな間違いです。短い時間だからツラいんです。よほど腎臓の機能が残っている人でもない限り、3時間透析なんてツラいだけです。
長時間透析のすすめ
今、つらい思いをしている人にこそ長時間透析を受けていただきたいです。
私は「だまされたと思って1~2週間でいいからお試しで受けてみて」と説得して治療を受けてもらっています。
これまで、つらい思いをされてきた患者さんほど、「もう昔の4時間透析には戻れない・戻りたくない」とおっしゃいます。
中には1時間以上かけて他県から長時間透析を受けにきている方もいます。 それほどまでに透析後の体調が違うのです。
長時間透析を受けて、一緒に笑顔になりませんか?