予防接種

  • HOME > 
  • 予防接種

予防接種

感染症の予防に

ワクチンとは、感染症の原因となる病原体(ウイルスや細菌)を、あらかじめ体に接種することで、免疫を獲得する方法です。

あなた自身が予防接種を受けることで、身近な人への感染拡大を防ぐことができるだけでなく、発症した場合でもその重症化を阻止することが期待できます。

病原体の毒性を弱めたものを原材料としたワクチンを「生ワクチン」といい、病原体の感染能力を完全に失わせた(殺菌)ワクチンを、不活化ワクチンといいます。

令和2年10月1日から、注射生ワクチン以外のワクチンは、間隔を空けずに次の接種できるようになりました。注射生ワクチンの後に次の注射生ワクチンを接種する場合は、27日以上間隔を空ける必要があります。

当院で接種可能なワクチン
    • インフルエンザ
    • 帯状疱疹
    • 肺炎球菌
    • ムンプス(おたふくかぜ)
    • 成人風疹

    インフルエンザ

    毎年、流行する型が異なる季節性インフルエンザは、発症の予防と重症化効果が期待できます。成人は1回のみの接種、13歳未満は2回接種する必要があります。

    例年、1月〜3月に大きな流行が見られます。11月下旬から12月上旬ごろから流行り始める傾向にありますので、遅くともこの時期には予防接種することを推奨します。

    水痘帯状疱疹

    水痘(みずぼうそう)と呼ばれる病気を防ぐワクチンです。水痘は「水痘帯状疱疹ウイルス」が口や鼻から感染することによって発疹ができる病気です。
    とても強い感染力を持ちます。
    水痘は子供がかかる病気ですが、成人してから発症することもあります。

    成人が水痘を発症すると重症になりやすく死亡のリスクが高くなります。
    水痘も妊婦さんが感染すると赤ちゃんに影響するので、抗体検査とワクチン接種をお勧めします。

    抗体の有無を調べたい方は、水疱 帯状疱疹抗体検査をご案内いたします。

    料金のご案内
    シングリックス 20,000円
    ビケン 8,000円

    肺炎球菌

    肺炎を発症する原因菌として「肺炎球菌」があります。免疫力が低下した高齢者が肺炎球菌にかかってしまうと、重症化しやすい傾向にあります。
    65歳以上の方は予防接種が推奨されておりますので、該当する方はワクチン接種をご検討ください。

    なお、60〜64歳の方でも、心臓・腎臓・呼吸器等に障害をお持ちの方は、ワクチン接種の対象となります。

    ※ 肺炎球菌ワクチンの定期予防接種は、3,000円の助成があります。

    料金のご案内
    ニューモバックス 8,000円
    プレベナー 9,000円

    ムンプス(おたふくかぜ)

    おたふくかぜとは、正確には「流行性耳下腺炎」といいます。
    原因となるのは、ムンプスウイルスとよばれるウイルスであり、このウイルスへの感染によって発症する病気です。
    片側または両側の耳下腺が大きく腫れるという特徴から「おたふくかぜ」と呼ばれます。

    ムンプスウイルスへの感染後、2~3週間の潜伏期間を経て発症します。

    主な症状は、耳下腺の腫れと圧痛、嚥下痛(飲み込むときののどの痛み)、そして発熱症状です。
    基本的には軽症で経過しますが、まれに重い合併症を患う(髄膜炎、髄膜脳炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎など)リスクもありますので注意が必要です。

    おたふくかぜワクチン接種対象者

    任意接種であるため接種対象者に規定はありませんが、ワクチン接種経験あるいは感染経験が無い場合、成人でも接種をおすすめしています。
    成人が感染すると小児より重症化しやすいため、予防接種が推奨されます。

    ムンプスウイルスは、子供からの感染も懸念されるため、妊娠予定のある方は、事前にワクチンを受けておくようにしましょう。

    成人風疹(任意予防接種)

    風疹は強い感染力をもつ病気です。飛沫感染(感染者の咳やくしゃみ、会話などで飛び散るしぶき)が主な感染経路となります。
    感染すると、高熱・発疹の長期化や関節痛など、重症化する場合があるため注意が必要です。

    また、風疹は妊娠中に感染してしまうと、胎児に影響を及ぼします。
    難聴・心疾患などを伴う先天性風疹症候群を発症するリスクがありますので、未接種の女性(もしくは過去に感染歴のない女性)は、妊娠前にワクチン接種の検討が必要です。

    料金のご案内

    横手市では、成人風疹任意予防接種を全額補助(無料)しています。

    詳しくは横手市の公式ホームページをご確認ください。

     

    抗体検査

    抗体検査とは

    抗体検査は、血液によってこの抗体を採取して、「感染歴があるか」を調べる検査です。
    過去に感染したかを確認するための検査なので、PCR検査や抗原検査とは検査の目的が異なります。

    当院で実施している抗体検査・費用
    風疹抗体検査 HI抗体 1,500円
    麻疹PA法 1,500円
    水痘抗体検査 2,500円
    ムンプス(おたふくかぜ)抗体検査 2,500円
    B型肝炎 Hbs抗原 1,000円
    B型肝炎 Hbs抗体 1,000円

    性感染症の検査

    当院で実施している性感染症の検査と費用

    淋菌・クラミジアPCR 4,000円
    淋菌・クラミジア・梅毒セット 5,000円
    梅毒RPR法・TPHA定性 2,500円
    ムンプス(おたふくかぜ)抗体検査 2,500円
    B型肝炎 Hbs抗原 1,000円
    B型肝炎 Hbs抗体 1,000円
    PCR検査とは

    PCR検査は、特定の生物(ウイルス)が「いるかいないか」などを調べる目的で行われます。

    PCR法は、検査したい人の細胞を採取し、その生物固有の遺伝子を増幅させることによって生物の有無を確認します。
    目的とする生物が見つかれば陽性、見つからなければ陰性という結果となります。

    梅毒RPR法・TPHA定性とは

    両方とも梅毒の検査ですが、計測する目的が異なります。
    TPHAは、梅毒に感染した4週間後から陽性反応を示します。特異度が高く梅毒以外ではほとんど陽性になりません。
    しかし、梅毒を治療して完治した後も、この検査では陽性になる可能性があります。

    RPR法は梅毒に感染した2週間後から陽性反応を示します。自己免疫疾患など他の病気でも陽性になることがあります。
    RPR法では梅毒の活動性を調べることができ、治療した後はこの値が小さくなります。

    TPHAとRPRが同時に陽性になった場合、「現在梅毒にかかっている」と確定診断することができます。
    また、治療を進める中で、効果が出ていることを検査する指標として、RPRの値を確認していきます。