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2024.01.04

短時間透析について

今回の内容は、私がどうしても気になっていることです。

それは導入期でもないのに3時間透析を受けている人が横手には多いことです。

医療者の間では3時間透析では死亡リスクが増大することは有名な話ですが、患者さんはこのことを知らない方が多くいらっしゃいます。『短く済むならそれで良い』 『透析時間は短ければ短いほど良い』と思い込んでいる方もいらっしゃいます。  否定から入って申し訳ありませんが、それは間違いです。今受けている透析がツラいものになってしまっている人ほど、  「これ以上ツラい時間が長くなるなんて…」と誤解している方もいます。限界以上の水分を3時間で引いてしまって透析中や後の血圧低下で倒れる、脳梗塞を繰り返す、倦怠感で動けない、痒くて仕方ないなどのお話を聞いていると歯痒い気持ちになります。

3時間の透析をしている方で『だるくて動けない、痒い、食欲ない、寝れない』などの症状がある方は短い時間で透析を終えているせいです。

今の透析がツラい人ほど、まずは4時間以上に透析時間を伸ばしてみて欲しいと思います。短い透析時間に慣れすぎるといざ具合が悪くなって必要な時にも、心が拒否反応を示して4時間透析ですら受け入れられない方を何人も見てきました。

透析時間が長くなることの大変さは理解できますが、3時間透析では食事制限と相まって合併症や筋力低下で身体がすごい速さで弱っていきます。少しでも辛さがあるならまず4時間へ伸ばしてみませんか?

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