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2024.01.07

薬による急性腎障害 トリプルワーミー

『トリプルワーミー』って知ってますか?

これは、腎臓に3段パンチをくらわせる薬の組み合わせのことで、急性腎障害を引き起こします。

  1. ①RAS阻害薬 – 血圧の薬(A C E阻害薬やA R Bなど)
  2. ②利尿剤
  3. ③NSAIDs(ロキソニン・セレコックスなどの鎮痛剤)

それぞれダメージを与える方法が違い、一つずつでは大きな影響もないのですが、これら3つが組み合わさった時に協力プレーで、腎臓の血流を下げて急性腎障害を起こすのです。

高血圧や心臓の問題があると、内科でよく1と2を処方されますね。これらはちゃんと腎機能をチェックしながら使えばOKです。問題なのはこの状況に鎮痛薬が安易に追加され、トリプルワーミーが完成し急な腎障害が起こることがあることです。

よくあるパターンは、慢性腎臓病があって内科で1と2が処方されている状況で、その後整形外科でNSAIDsが出ること。患者が腎機能の自己申告をしなければ、鎮痛に効くから簡単に処方されてしまいます。経験ある人多いのでは?

湿布は内服より安全だけど、一部の吸収が速い湿布は内服と同じぐらいリスクがあるから気をつけましょう。

整形外科でビタミンD製剤もよく出ます。骨粗鬆症のお薬だけど、腎機能が悪いとカルシウムが上がりすぎちゃって高カルシウム血症による急性腎障害の危険があります。

急性腎障害は早めに発見できれば回復することも多いですが、遅れると透析が必要になるので気をつけましょう!

まとめ: 自分の腎機能と飲んでる薬・湿布薬を知っておこう。(特に高齢者や腎機能障害のある人)